素材について

オクダハンガーではMDF(中密度繊維板)という細かくした木材を樹脂で板状に固めた素材を使用しています。

MDFの特徴として繊維の向きがないので、反りやひび割れに強い点が挙げられます。

 

またMDFには用途によって建材用や音響用などがあります。

建材用軽量、軟質、コスパ高い

音響用重め、硬質で施工しづらい、高価

 

オクダハンガーでは加工のしやすさ、素材の柔らかさによる楽器への傷付けにくさ、コスパなどの面から建材用MDFを使用しています。

 

因みに楽器や高級家具などで使うような木目の綺麗な木材を使う事も可能でしたが、形状が薄いぶん温度や湿度によるソリやひび割れが非常に起きやすく、そして何よりも高価なためコストがかかり過ぎてしまいます。

結果、入手や加工のしやすさでMDFがベストと判断しました。

 

ただし素材上デメリットもあり、そのままでは水分(湿気)に弱いため浸透性の保護用塗料でコーティングする事でその点もカバーしています。

以前の試作品では保護用塗料ではなく楽器と同じようなオイルフィニッシュ施工をしていましたが、揮発しやすく保護効果が弱まりやすかったため今の方法に変更しました。